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言葉を聞かずに 意図を聞け

2008年06月18日 12:00

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先日、ある業界の『営業』をやっている友達と話をしていた時、

なにかの拍子で、どこかで聞いた言葉(格言?)の話になった。


「 言葉を聞かずに 意図を聞け 」





なぜ、わざわざ、友達の話を持ち出したかというと、

福祉・介護業界にも、

「○○概論」「○○援助技術」「○○の原則」(※1)とか、

難しそうな話が、色々あって、(←もう、忘れつつある(苦笑))


けれど、

どの業界で仕事をしていようが、

いや、仕事じゃなくても、

家族関係、友達関係、、、人間関係においては、

基本的には、「やることは同じ」のような気がするんですよね。。。


(※1)いや、それでも、しっかり勉強・実践しましょうね(苦笑) 



福祉・介護業界の勉強をして、初めて『傾聴』という言葉を聞いたけど、

別に、仕事以外でも、

恋人や家族、友達との(真剣な)話のときは、『傾聴』するべきだし。




話は、元に戻りますが、


「 言葉を聞かずに 意図を聞け 」


この言葉を一番思い出すケースの話を、少し。







それは、もう、何年も前のことですが、、、


・70代 男性

・脳血管障害の後遺症による 片マヒ(四点杖での歩行可)、言語障害あり、

娘夫婦の家に同居(退院後から)


というケースで、自宅での入浴ができるようにと、

PT、OTさんの家屋調査に基づき浴室内に手すりを取り付け(浴槽内での立ち上がり補助)、

浴槽台のご購入。




・・・で、



後日、ご本人さんから(ご家族経由で)


「手すりを、外してくれ!」


と。




「取り付け箇所を間違えたか?」

と、焦ったんですが、

とりあえず、担当のケアマネさん、OTさんと、訪問。


誰にも、浴槽内での立ち上がり用としては、

問題がない箇所にとりつけてあるように見えたし、

実際、動作の確認をしても、手すりは有効であった。




ケアマネさんと、OTさんと、ご家族が、浴室付近であれこれ話をしている間、

なにげな~く、ご本人さんと話をしていたら、


答えが、分かった。 (←偶然に(笑))



確かに、手すりを外して欲しいと思うわけだ。

邪魔なんだから。




けれど、それは、

立ち上がり動作の際に邪魔なんじゃなくて、

風呂のフタを閉めるときに、邪魔なんだそうだ。




その家では、下図のような風呂フタを使用していた。

※ 同じものでは、ないです。




「くるくる巻いてあるフタを、浴槽の縁に乗せ、

 ころころ~っと、閉める」

これが、フタの閉め方。


その時、手すりにフタがぶつかって、閉めにくいとのこと。



「そんなことなら、(フタを)閉めないで、でてくればいい。」

「フタは、私が閉めるから」

と、ご家族。



でも、それじゃ、ダメだった。

本人が納得しなかった。



「病気になって、娘夫婦宅で面倒をみてもらっている」のが嫌だったのか、

とにかく、入浴に関しても、すべて一人でやりたいとのことだった。




「言葉を聞かずに 意図を聞け」という言葉や、

「そうだ、入浴には、フタを閉めるという動作もあるんだ」というのを、

思いっきり、味わった経験。




手すりを取り外すわけには、いかないので、

「くるくる/ころころ~」しないで済むフタにしたとのこと。



置くだけの、やつ。




うん、

言葉を聞くんじゃなくて 意図を聞こう。




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