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脊髄小脳変性症 ケース①-3

2007年10月24日 00:46

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脊髄小脳変性症 ケース①-1
脊髄小脳変性症 ケース①-2

の続きです。
前回の記事にも書いたように、

Aさんの、がっかり、すすり泣き・・・

・・・の後の、再訪問をしてきました。


ケアマネさんから、

ポータブルトイレの購入と、車いすの使用(レンタル)で、話はまとまったので、納品して下さい。」

とのことだった。



ポータブルトイレの使用については、Aさんも、結構、納得していた。おそらく、トイレまで行くのが大変だったことがあるのだろう・・・。

「念のためね・・・。あれば、安心ね・・・。」

そんな言葉が聞こえた。



しかし、車いすについては、あまり気が進まないように見えた。

ケアマネさんは、歩くのが大変だったことを相談されているし、何度も転倒していることも知っているので、車いすを(普段は使用しなくても)置いておいてもらったら?・・・みたいな話をする。


僕も、無理に置いていくのも、レンタルしてもらうのも気が進まない・・が、無理して歩行⇒転倒・・・という話も聞いてるし・・・

それに、前回、試しに持っていった車いすよりも、全幅が狭く(屋内の出入り口の間口が狭いため)、低床タイプの車いす(Aさんが小柄であり、足こぎも想定しているため)を持っていったが、それでも、屋内を快適に車いす自走できるわけではない。 ※車いすに慣れていないのと、住環境のせいで。

・・・だからと言って、住宅改修をしてまで、車いすを使う・・・ということには、ならなそうだし・・・。

・・・今の状態で、体調の悪い時だけでも使用してもらい、操作に慣れてもらい、本格的に車いす生活になってしまったら、改めて、住宅改修をするのか・・・


簡単じゃないなぁ。。。


今回は、いい意味で、ケアマネさんの【ごり押し】で、車いすを置いていく(レンタルする)ことになったが・・・


きっと、使わない 気がする・・・。

で、また転倒・・・なんて、気が・・・。



それから、ここで、書いておかなければならないのが、

Aさんは、かつて介護保険での住宅改修を2度、行っており、残りは3万円

(介護保険での住宅改修の限度額は、20万円。うち、9割が償還払いされる。詳細は、またの機会に説明します。)


1回目は、他の業者さんが施工。

(ちょっと、僕的には、内容に不満。)

2回目は、僕が。


その僕が携わった住宅改修の内容は、【歩行器を使用しての室内移動が安全にできるように】というのが目的だった。今から、2年前。

その際、【動線上の敷居段差の改修】を行ったのだが、僕は何度も、【ミニスロープ設置による段差の解消】をするのではなく、【敷居の撤去による段差解消】にしようと言っていたのだが・・・

難しい工事や、大げさな工事はしたくないから、【ミニスロープ設置による段差の解消】でいいと。。。

その頃は、段差があっても、ミニスロープでも、安全に歩行ができていたけれど、なんせ、進行性の難病

身体状況は緩やかに低下し歩行器で安全に移動できなくなったり、車いすを自走しなければならない時が来るだろうから、【敷居の撤去】にしたかった・・・が。

2年経った今、そのミニスロープと敷居が、

車いす自走の、邪魔に・・・


当時、Aさんに

「あなたは将来、身体状況が低下し、車いすになるから、敷居を撤去した方がいい」

なんて言えるわけもなく、すごく、やわらかく、それを表現するのが精一杯だった。

・・・が、うまく、納得してもらえなかったことが、今、後悔される。。。





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コメント

  1. きゅうべぇ | URL | qwKvtbg.

    通りすがりです さんへ

    来ていただいて、ありがとうございます。それに、介護状況等の詳細なコメント、ありがとうございます。


    >立って転倒するより、這って移動するほうが安全です

    そうですよね。

    このAさんに限らず、「這って移動」というのも、それはそれで、「転倒しない」というメリットもありますよね。

    このAさんの場合、特に一人暮らしのため、自分で行わなければならない日常生活動作が多いので、いろいろな面から考えていかないとならないので、難しい。。。。

  2. 通りすがりです2 | URL | 5nkxEVks

    手作りのトイレ入口

    実は、這って洋式トイレまで自力で用を足していました(出来る間は)。トイレ入口部分を素人の手作りで一部フラットにしました。
    トイレの敷居はそのままで、トイレ側の入口にレンガで足場をこさえ、敷居の高さにあわせてベニヤ板をレンガの上に乗せ、敷居からトイレ陶器前部分までフラットにしました。
    トイレも狭い狭いです。だから板も小さくてすみました。手すりは縦Ⅰ型を左右に。手すりは滑り止めシートを切って貼りました。
    で本人、下半身は脱いだままトイレ便器前まで這っていき、便器を背にして両手で縦Ⅰ型の手すりを持ち、ヨイショと身体を持ち上げて便器に座り、手すりを持ちながら用を足すのです。
    長くなってすみません。なにかのヒントになれば嬉しいです。いや読んでいただくだけで嬉しいです。ありがとう。

  3. 通りすがりです | URL | 5nkxEVks

    あぁ・・・まったく同じ(´m`;;

    こんばんは、前回の暖かいお返事、ありがとうございました。介護当時、介護職関係や医療関係のかたとずいぶん言い争いましたので・・・きゅうべえさんのコメント、感激です(泣)
    このシリーズ①~③を拝見しました。同じですよ私の家族と。障害の受入ショックや介護道具を拒否するのも。
    経験談ですが、うちも狭い狭い家で車椅子移動は絶対無理でしたので家では使わず外出のみ。で、家では・・・本人が、四つんばいで這って移動してました。それでね、敷居や突起が逆に助かったの。そこに足をかけ、蹴り上げて前進するのです(わかります?)。狭い家が幸いで、手を伸ばせば壁やタンスの凹凸があります。空間が広いと、この病気の症状はとても不安なんですね。どこかつかまるところや、寄っかかる面がある方が本人も安心するんです。カッコ悪いけど、立って転倒するより、這って移動するほうが安全です。もちろんAさんがおいやじゃなかったらですが。
    で、ついでにトイレも書いておきます(続きます)

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